シャリンノシタ

自転車✖️社労士 しゃりんの日々の奮闘を綴ります。

紛争解決手続代理業務試験体験記 〜概要編〜

実はこのブログを立ち上げるにあたり、1番書きたかったことが、紛争解決手続代理業務試験(特定社労士の試験、以下特定社労士試験)のことです。というのも、わたしがこの特定試験を受けるにあたり、社労士試験に比べて圧倒的に情報が少なく、受験対策をどうしたらいいか全くわかりませんでした。まぁ、社労士試験に比べ特定社労士試験を受ける人数が圧倒的に少ないので、情報が少ないのは当然なのですが。

なので、特定試験を受けようか迷っている人、どうやって受験対策したら良いかわからない人向けに、体験記を書こうと思います。

因みに、特定社労士というのは、社労士が更にこの特定社労士試験に合格し、社労士名簿に「特定」と付記された社労士の事をいいます。特定社労士になると労使紛争に関する業務が行えるようになります。誤解を恐れずに言えば、労使紛争に限った弁護士さんのような仕事のイメージ。(弁護士さんに比べれば受任できる業務の幅は大分限られているので、あくまでイメージです😅)

では、私が紛争解決の仕事を積極的にやっていきたかったからこの試験を受験したのか、と問われれば、答えはNO😅

理由はただ単に、開業するにあたり、拍をつけたかったから😅💦 その程度の動機でした😅

しかし、勉強を進めていくにつれ、実際の労務トラブルの法的な対処法を学ぶ事ができ、むしろこの知識がないまま開業して人事労務の相談を受けようとしていた事に無鉄砲さを感じるようになりました😅

この特定試験の構成は、まず「特別研修」という研修を全て受講し、その後本番の筆記試験を受ける事になります。

特別研修は更に前半30.5時間のビデオ講義と後半の18時間のグループ研修、18時間のゼミナールに別れます。まずビデオ講義を全て受講し、討議形式のグループ研修、講義形式のゼミナールへと移ることができます。各段階で全てのカリキュラムを受講しないと次の段階に進めないようになっています(15分以上の遅刻で欠席扱い)。

実技、学科全て受講しないと本番の試験が受けられない、自動車免許になんだか似てますねw

そしてこの一連の研修で「特定社労士たる素養」を身につける事になります。すなわち、労使紛争を解決していくにあたって必要な法律や判例の知識、社労士としての倫理観、和解案の作成法、等です。法律の勉強はきつかったですが、グループ研修や過去問は「実際あった労使トラブルの事例に対し、自分が特定社労士であったらどうアプローチするか」が問われるので、ロールプレイングみたいで楽しかったです😊✨

実際に労務相談を受ける場合、法律や判例、紛争になった場合何が争点になるか、という事を念頭にアドバイスを行う事になるかと思います。なので、労務相談を受けようとされている方は、この試験を受けておいて損はないと思います。

ただし、この特別研修は85,000円、本番の試験の受験料は15,000円。更に参考図書の購入費を含めると100,000円以上かかる事になるので、そこも重要なポイントかもですね😅