シャリンノシタ

自転車✖️社労士 しゃりんの日々の奮闘を綴ります。

紛争解決手続代理業務試験体験記 〜特別研修優先? 過去問優先?〜

特定試験もグループ研修に突入すると、なんとなく「特定試験てこんなもんか」みたいな全体像が見えてきます。そしてそれと同時に、過去問やらなきゃ、というプレッシャーも出てきます。しかし特別研修の準備はかなり忙しいです。判例を細かくチェックしたり、ビデオ講義の内容振り返ったりしていると、沼にハマる可能性があります。仕事もあるし、なかなか過去問に手をつける余裕がなく、焦りは募る一方...なんて事は十分あり得ます(^-^;

どちらにより重きを置くか・・・

私が思う結論 両方

(*`Д´)っ)) って両方かよ‼︎‼︎

 

いや、試験に受かることのみを考えるなら、やっぱり過去問なんですけどね。

実際に過去問を解いていただくとわかりますが、なんやかんやいって、出るテーマが限られてくる。解雇、整理解雇、懲戒解雇、雇い止めなんかがベースにあり、ハラスメントや配置転換、脅迫・錯誤など他の論点とミックスされてくるのが最近のトレンド。

しっかりそれらを押さえておき、実際の試験がトレンド通りに出題されてくれれば、十分過去問だけで戦えます。

そう、トレンド通りに出てくれればね。

来年の試験がトレンド通りに出てくれるかわからない。しかもそこかしこで「このテーマはまだ出ていない」とか、「このテーマは最近出ていないからそろそろくるかも」なんて情報を聞いたら不安になってきます。

また特定試験は、過去問と特別研修で取り上げられたテーマ以外では出題されません。裏を返せば、特別研修で取り上げられたテーマは本試験でも出題される可能性がある。

そしてこれは私の偏見も入っていますが、そもそも社労士やってる人間は生真面目で勉強熱心なタイプが多い。そんな人達が、特別研修の範囲が本試験でも出題される可能性を捨てて、過去問だけに打ち込めるのかね、って話です。

ちなみに私は無理でした😂💦

最初は、過去問を解くことを優先させていましたが、だんだん過去問を解くことに慣れてくると、過去問から出題されなかった特別研修で扱ったテーマが出てきたらどうしよう、と不安になってきました。

そして以前の記事にも書きましたが、特別研修は、いわば特定社労士としての素養を培う場です。試験には未出題もしくはしばらく出題されてないようなテーマ、例えば私傷病休職や未払い賃金、固定残業代、労働条件の不利益変更などは、実際の労務相談の場ではバンバン出てくるわけで。特定試験に合格したその先を見据える上では、特別研修で扱うテーマは例え本試験に出ていなくても無視すべきではないかな、と個人的に思います。

私は結局、ある程度過去問を回した後は特別研修の未出題もしくは低頻度の出題テーマに戻り、争点の整理や判例の確認等を行なっていました。

ちなみに、本試験はどうだったかというと、結局トレンド通りの頻出テーマが出題されました(^_^;)

でも、特別研修で扱ったテーマをより広く勉強した事は非効率だったとは思いません。それまで過去問で扱ってきた頻出テーマとは別のテーマに取り組むことで、過去問に戻った時、争点を見る目がよりシャープになった気がします。いろんなテーマの争点を見ることで、争点をみるコツのようなものをつかんだのかもしれません。

そして、現在私は勤務社労士ですが、大先生と一緒にお客様と対面させていただく機会があります。その際はまさに特別研修で扱ったテーマが相談案件として持ち上がるので、労務相談を今後も受ける上で大きな自信につながりました。私のような未経験社労士の場合、「3号(相談)業務受けたいけど、どうやったら良いかわからない」と不安に思われる方も多いと思います。そんな方々がこの自信を得られるのは非常に大きいのではないでしょうか。

以上の事を踏まえ、特別研修中も「過去問に重点を置いて解き、頻出テーマの解答の方法に慣れてきたら特別研修で扱われた他のテーマもみておく」くらいが良いのではないでしょうか。

ちなみに、特別研修のみ、過去問はやらない、というのは無謀だと思います😅